マンションの屋上防水の耐用年数と費用の相場を教えてください。

屋上防水には種類があります。 一般的な工事は4種類で、ウレタン防水シート防水FRP防水アスファルト防水があり、それぞれ耐用年数は異なります。もちろん費用の相場も様々です。防水工事の種類別に耐用年数と費用についてご紹介します。

 

建物全体を守るために重要な役割を果たしている屋上防水ですが、メンテナンスを怠ると想定外に建物各所へ悪影響を及ぼしてしまいます。屋上防水により施工される防水層が、建物の耐久性を維持しています。防水層が劣化すると雨漏りなどが発生し、建物が傷み費用もかさんでしまいます。定期的な屋上防水のメンテナンスを行うことで建物自体を長持ちさせることができます。

 

 

屋上防水の耐用年数と相場目安

防水工事の種類により耐用年数は異なりますが、どの工事でも耐用年数内だからと安心はできません。建物の立地や天候により、防水効果も変わります。定期的に見回りをして、不具合はないか確認することが大切です。

 

確認するポイントです。

・排水の状況……水はけが悪い

・雑草の生育の有無……根が張り防水シートを破壊する可能性

・防水シートの劣化……雨風により剥がれていないか

これらが確認できた場合は、耐用年数以内であっても防水工事が必要なケースも考えられます。

防水工事の種類別にみていきましょう。

 

 

ウレタン防水 耐用年数:10~12年程度  価格:6,500円~12,000円/㎡

液状の防水材を塗布して防水層を形成していきます。

ウレタン防水には2つの工法があります。

 

密着工法:ウレタン防水材を下地の上に直接塗り、メッシュ素材の補強布を張り付け、さらにその上からウレタン防水材を塗り重ねて所定の厚さに仕上げる工法

通気緩衝工法:溝のある通気緩衝シートを張り付け、その上にウレタン防水材を塗布する工法

 

液状のため、複雑な形状にも簡単に施工できるので、マンションの屋上など障害物が多い場所でも容易に対応できます。軽量であることと、既存の防水層を撤去せず施工可能な工法があるため、廃材が出ない点はメリットといえるでしょう。亀裂に弱い面があり耐久性には不安を残しますが、定期的なメンテナンスである程度は防げます。ウレタン防水は、屋上防水工事で一般的に最も多く選ばれている防水工事です。

 

上の画像はマルキペイントでウレタン防水を行った工事のBeforeとAfterの写真です。 (左:Before  右:After)

 

 

シート防水 耐用年数:10~15年程度 価格:8,000円~15,000円/㎡

ゴム製のシートや塩化ビニールシートを接着剤もしくは機械的に固定していきます。

シート防水には2つの工法があります。

 

接着工法:下地もしくはシートの裏面に接着剤を塗り、張り付ける工法

機械的固定工法:下地に直接ではなく、緩衝材を介し、鋼板やビスで防水層を機械的に固定する工法

 

施工期間が短く、ほとんどメンテナンスが不要なのでコストが抑えられるメリットがあります。既存の防水層の上から施工できる点と、シート自体の耐久性が高い点はメリットですが、シートなので剥がれる可能性があるのはデメリットと言えるでしょう。素材がシートのため凹凸のある場所の施工は難しいでしょう。シート防水は、障害物がなく、凹凸のない広大な屋上などで利用されます。

 

 

FRP防水 耐用年数:10~12年程度 価格:6,500円~10,000円/㎡

 

FRP(繊維強化プラスチック)

ガラス繊維製の補強されたプラスチックにポリエステル樹脂を組み合わせて塗布していきます。

 

軽量のため建物への負担が少なく、プラスチックなので腐食しにくいので長持ちします。さらに、ポリエステル樹脂を組み合わせているので摩擦に強く、温度変化にも対応し、紫外線による劣化も少ないメリットがあります。重みや衝撃などの耐久性に優れた反面、伸縮性には弱く、地震など大きな揺れがあった場合は割れやすいというデメリットがあります。コストはかかりますが建物への荷重を抑えるメリットから、高層マンションなどの屋上に多く利用されています。

 

 

アスファルト防水 耐用年数:15~25年程度 価格:11,000円~22,000円/㎡

ルーフィングと呼ばれるアスファルトを浸透させた合成繊維のシートを重ねて張り、防水層を作ってその上からコンクリートで保護します。

アスファルト防水には3つの工法があります。

 

熱工法:アスファルト溶融釜で溶かしたアスファルトとルーフィングシートを交互に重ねて防水層を作る工法

トーチ工法:改質アスファルトを加工したルーフィングシートを、トーチバーナーで炙って溶かし、加工面に接着させて防水層を形成させる工法

常温工法:常温で行う工法であり、冷工法とも呼ばれます。裏面に粘着層を加工した改質アスファルトルーフィングシートを交互に張り重ねて防水層を形成する工法

 

アスファルト防水は昔ながらの工法であり、現在もその信頼性は持続しています。防水性が高く、耐久性も高いメリットは大きいのですが、アスファルトを溶融する際に発生する煙や臭いがデメリットです。

 

 

まとめ

屋上防水の耐用年数は防水工事の種類によって違います。施工する屋上の形状によって選択する種類も変わってくるでしょう。どの種類にしても耐用年数内だからと安心せず、定期的な見回りを行い、異変に気づくことが建物と防水効果を長持ちさせることになるでしょう。

 

 

 

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