マンションの外壁塗装時の臭いが苦痛!?どのように健康や洗濯物に配慮すればいい?

外壁塗装時の苦痛な臭いは、油性塗料の溶剤として使用されるシンナーなどが原因です。シンナーにはVOC(揮発性有機化合物)と呼ばれる成分が含まれており、VOC(揮発性有機化合物)の含有量の少ない水性塗料を使用することで、健康被害を最小限に抑えることが可能です。VOCの少ない水性塗料についてご紹介します。

 

VOC(揮発性有機化合物)は、塗料の溶剤などに用いられ、シックハウス症候群などとの関連性も指摘されています。外壁塗装時だけでなく、塗装後も空気中に拡散されるので、目に見えない有害物質と鼻につく臭いで体の不調を訴える方も少なくありません。現在は、人体へ悪影響を及ぼすVOC(揮発性有機化合物)が少ない低VOC塗料である水性塗料が主に使用されています。

 

◆V0Cが少なく健康に配慮された水性塗料

水性塗料は油性塗料と違いシンナーなどの溶剤を使用せず、水を用いる塗料なのでVOC(揮発性有機化合物)の発生は極力抑えられます。有害物質が100%除去されている訳ではありませんが、人体への悪影響とならないよう配慮された塗料であるといえます。

 

水性塗料の安全性:臭いはどれくらい抑えられる?

微量ながら有害物質を含む水性塗料ですが、苦痛を感じる臭いはかなり抑えられます。
水性でも塗料ですから無臭とはいきません。しかし、塗装工事のイヤな臭いはほとんどの場合、油性塗料に含まれるシンナーが原因なので、水性塗料を使用することで嗅覚的には満足できるレベルになるでしょう。

東京都健康安全研究センターで、「塗装工事中の空気中VOC濃度について」実態調査を行った記述によると、『一般に、「水性塗料」を使用し、「換気条件を良くすること」で、VOC濃度は低くできる。ただし、水性塗料に含まれるテキサノールや1-メチル-2-ピロリドンは健康被害との関連が疑われるため、添加されていない水性塗料を選ぶ必要がある。』とのこと。以上のことから水性塗料を推奨していることが分かります。水性塗料も種類があるので、より安全な製品を選び塗装することが望ましいでしょう。

 

VOCフリーと無溶剤型塗料とは

VOCフリーは、水性塗料よりもさらにVOCの含有量が少なく、トルエン・キシレン・エチルベンゼンの含有量がそれぞれ0.1%未満と表示されています。VOCがもっとも0に近い塗料という認識でよいでしょう。しかし、0ではないということです。無溶剤型塗料も同じで、塗装作業性の改良など、現在も開発・研究が進められています。まだまだ一般的とはいえず、改良が待たれています。

 

自ら臭い対策をすることで、健康に配慮する

・マスクの着用  ・塗装中の外出  ・洗濯物を干す場所の検討
水性塗料の微弱な臭いにも反応する体質の方もいます。念には念を入れて、健康に配慮した対策は率先して行うとよいでしょう。水性塗料を使用した上で上記の対策を行えば、まず安心です。あまり神経質になり過ぎず、仕上がりを楽しみにする余裕も大切かもしれません。

工事期間中における洗濯の対策方法3つ

外壁塗装時は、基本的に洗濯物は外に干せないと考えておいた方がよいでしょう。塗料や水しぶきが飛び散るので、ベランダの履物や洗濯グッズも片付けておきます。
マンションの塗装期間は1ヶ月以上と長くなるのが一般的ですが、その間ずっと洗濯ができないということでもありません。足場が組まれ養生された状態でも、工程内容によっては洗濯できる日もあるのです。業者さんによっては工程スケジュールを詳細に知らせてくれる場合もあります。掲示板などに各号室の洗濯可否状況の表示をするなどの配慮があるとよいでしょう。入居者の要望としてお願いしてみるとよいかもしれません。

 

・外壁塗装中はニオイも発生

洗濯物を外干ししない方がよい理由として、「ニオイ」があります。塗料のニオイが洗濯物に移る可能性もあるので、塗装工事が終わるまでは外干し以外の方法で乗り切った方が無難でしょう。室内にもニオイが入ってくるので換気は必要ですが、外は塗装中ですから窓を開けるのは得策ではありません。換気扇を作動させてやり過ごすことです。

 

・ベランダは使えない?

ベランダには履物や洗濯小物、エアコンの室外機などがありますが、塗装の際はすべて養生されてしまいます。片付けられるものは部屋に移動しておきましょう。室外機は移動できませんが養生されても使用は可能です。ベランダは使用不可と考えておいた方がよいでしょう。

・外壁塗装中の洗濯対策

部屋干し

一番現実的な方法かもしれません。室内に洗濯物を干すと湿度は高くなります。乾きが悪く、部屋干し特有のニオイも気になるでしょう。除湿機を利用するほか、浴室乾燥機が設置されているマンションなら、ぜひ使用してください。多少電気代がかかっても室内干しのリスクを軽減できます。部屋干し用の洗濯洗剤を使うのも有効でしょう。

コインランドリー

費用はかかりますが、割り切ってコインランドリーを利用することも検討しましょう。洗濯物を持ち運ぶのは当然不便に感じます。しかし、洗濯から乾燥までの待機時間で本を読んだり、スマホを活用したりと自分だけの時間として使えるので有意義に過ごすこともできるでしょう。

クリーニング

近所にコインランドリーがない場合は、クリーニングを利用しましょう。インターネットの配送サービスもありますので、お年寄りなど足の不自由な方でも気軽に使うことができます。

 

まとめ

VOC(揮発性有機化合物)が少ない水性塗料は安全性にも問題なく、健康に配慮された塗料です。マンションなどで外壁塗装が行われる場合は、事前であれば水性塗料を検討してもらい、塗装中であれば臭い対策を行うなど、可能な方法を選択しましょう。

外壁塗装工事中の外干しはおすすめできませんが、工程によっては外に干せる期間もあります。しかし、業者さんにとっては工事がやりにくくなってしまう場合もあり、品質低下や工期遅延になってしまうこともあります。外干し以外の方法で乗り切る選択肢を考えることが最善かもしれません。

 

▼埼玉県の外壁塗装・屋根塗装、塗替え専門店マルキペイントのHPはこちら▼

 

▼マルキペイントの施工事例はこちら▼