第二の人生を安心して過ごしたい。長持ちが期待できる一戸建ての外壁塗装の塗料。

退職して第二の人生が始まると、自由な時間が増える喜びがある一方で収入が減って不便を感じることがあります。住宅ローンが終わったとしても、住宅環境を快適に保つためにはメンテナンスやリフォームなどに手間やお金をかける必要があるため、老後の生活が不安になる方も多いのではないでしょうか。

第二の人生を安心して過ごすためには、家のメンテナンスにかかる費用や手間をできるだけ抑えることが重要です。外壁塗装の負担を減らすためにはどのような塗料を選べばよいのでしょうか。

 

第二の人生で一戸建てを塗装するなら耐久年数の長い塗料がおすすめ

外壁用の塗料には「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「ラジカル」「フッ素」「光触媒」「無機」といった種類があります。

耐久年数は製品によって異なりますが、一般的にアクリル塗料は耐久年数5~7年、ウレタン塗料は8~10年、シリコン・ラジカル塗料は10~15年、フッ素・光触媒・無機塗料は15年~20年が目安とされており、なかでも最も長持ちするといわれている無機塗料は、20年以上もつといわれている製品も存在します。

また、価格は耐久年数が長いものほど高くなる傾向があり、一般的によく使われるシリコン塗料は2,300~3,000円程度無機塗料は5,000~5,500円程度が一般的な相場です。(いずれも1平方メートル3回塗りの単価)これだけで見ると、無機系塗料を1回塗って20年維持するのと、10年おきにシリコン塗料を塗って20年維持するのではそれほど大きな差はなく、1回あたりの出費が少ない分シリコン塗料を選んだ方が良いように感じられるかもしれません。

しかし、収入が減る第二の人生では貯蓄を切り崩しながら生活を維持するのが一般的です。健康上の問題などから想像以上に出費がかさみ、10年後には塗り替え費用をまかなうことができない可能性があります。

1回あたりの負担は大きくても耐久年数の長い塗料を選んでおけば、塗り替えの心配をすることなく第二の人生を過ごすことができます。

よって、第二の人生にはフッ素・光触媒・無機塗料といった耐久年数が長い塗料が適しています。なかでも、耐久年数が最も長いといわれる無機塗料は特におすすめです。

 

本当に長持ちする?無機塗料の特徴

無機塗料はその名の通り、石やガラスといった無機物に含まれている「ケイ素」を主成分とした塗料のことです。石やガラス、レンガのように安定しており、雨や紫外線による劣化が起こりにくいのが最大の特徴です。

また、無機物は親水性が高いため表面についた汚れが浮きやすい、有機物の含有量が少ないためカビやコケが生えにくい、静電気が起きにくいため埃などがつきにくい、無機質なので燃えにくいといった性質を持っています。耐候性・耐久性・耐火性が強く、汚れにくいのが無機塗料のメリットと言えるでしょう。

しかし、無機塗料は独特なツヤがあるため、落ち着いた雰囲気になりにくいといわれています。このツヤは主成分であるケイ素に由来するものであるため、ツヤをある程度抑えることはできても完全に消すことはできません。

さらに、水や汚れをはじくという性質から塗り重ねが難しく、塗り替えができないケースがあります。一般的な有機塗料に比べると価格が高いのもデメリットといえるでしょう。

一方、ウレタン塗料やシリコン塗料は弾性がないため、ひび割れを起こしやすいという欠点があります。外壁にひび割れを起こしやすい素材を使用していると、下地と一緒に塗膜が割れることがあります。

 

無機塗料の選び方

無機塗料は無機物を主成分とした塗料ですが、有機物を全く含んでいないというわけではありません。さらに、無機塗料は「無機物の含有量が何%以上であれば無機塗料」といった明確な基準が存在していないため、一言で「無機塗料」といってもその品質は様々です。

中には、ほんの数%しか無機物が含まれていない「無機塗料」や、性能が実証されていない塗料など、質の悪い塗料も存在するため注意が必要です。

また、無機塗料は下地との相性が難しい塗料です。塗膜に伸縮性や弾性がないため、ひび割れやすい素材や伸縮性のある木製素材とは相性がよくありません。

さらに、すでに弾性塗料が塗られている外壁には基本的に不向きです。相性が悪い下地や、不向きな場所に塗ると塗膜がひび割れたり、剥がれたりするので注意しましょう。

 

代表的な無機塗料

 

【アプラウドシェラスターNEO】

「アプラウドシェラスターNEO」は、日本ペイントが販売する超耐候性・超低汚染性塗料です。無機塗料はひび割れやすいという欠点がありますが、「アプラウドシェラスターNEO」は有機無機複合タイプとなっているため、無機塗料の高耐久性を持ちながら有機塗料の高弾性を備えており、ひび割れが起こりにくくなっています。

耐火性も高く、長期間安心して使える外壁塗料として人気があります。

 

【アレスシルクウォール】

「アレスシルクウォール」は関西ペイントが販売する水性1液型無機系塗料です。高耐候性と低汚染性に加え、適度な柔軟性を備えているため弾性系塗料の上に塗り重ねることも可能です。ひび割れを起こしにくく、長期間美しい外観をキープすることができます。

適応性が高く、コンクリート、モルタル、スレート板、窯業系サイディングボード、鉄、亜鉛めっきなど、幅広い素材に使用できるのも大きな特徴です。

 

【ムキフッソ】

「ムキフッソ」は「アレスシルクウォール」と同じく関西ペイントが販売する弱溶剤性の無機系塗料です。耐候性・耐汚性が高いフッ素樹脂を無機結合することで、従来のフッ素塗料よりも耐候性・耐汚性がさらに高くなっています。

コンクリート、モルタル、スレート板、窯業系サイディングボード、鉄、亜鉛めっきなど幅広い素材に使用でき、弱溶剤性で乾燥が早いのも魅力です。

 

【スーパーセラタイトF】

エスケー化研の「スーパーセラタイトF」は、無機とフッ素樹脂を複合させることで従来のフッ素樹脂よりも、高い耐久性と低汚染性を実現した水性の1液型無機塗料です。独自のハイブリッド樹脂は塗膜の劣化を促す物質の発生を抑制するだけではなく、光安定化技術により劣化因子を補足する特性を持っているため、耐久性が高く耐久年数は20年程度といわれています。

また、計量や撹拌の必要がない1液型なので、施工しやすいだけではなく、全体で均質な性能を得ることができるのも魅力です。

 

【KFワールドセラ】

「KFワールドセラ」はKFケミカルの住宅用プレミアム無機塗料シリーズです。外壁用の「KFワールドセラグランツ」「KFワールドセラグランツW」と、屋根用の「KFワールドセラルーフ」がありますが、いずれも独自の樹脂合成技術で作られた有機・無機ハイブリッド塗料となっています。

樹脂中に弾性成分を導入することで無機塗料の高い耐候性と耐汚性、カビやコケが生えにくい、燃えにくいといった特徴と、有機塗料並みの柔軟性の両立を実現しています。

また、フッ素塗料をしのぐ性能を持ちながらも価格はリーズナブルでコストパフォーマンスが良いのも魅力です。

 

 

マルキペイントでは、無機塗料のスーパーセラン、ないしは高耐久塗料として超フッ素塗料(スーパーふっそとりょう)と言われているAGCのルミステージもしくはボンフロンをお勧めしています。

お勧めするに至るまでの経緯は、下記のブログ記事で紹介しておりますので、こちらも参考にしてください。

▼無機塗料のメリット・デメリット。フッ素塗料より高耐久って本当?▼

 

 

塗料には「弱溶剤性」「水性」があります。弱溶剤性塗料は溶剤を使用するため、水性塗料よりも乾燥が早いというメリットがありますが、溶剤特有の臭いが気になるかもしれません。

とはいえ、水性塗料も完全な無臭というわけではなく、安定剤などの臭いが気になることがあります。

 

まとめ

一般的な有機塗料と比較すると価格が高いものの、耐候性や耐汚性が高く長持ちが期待できることから、無機塗料の人気は近年高まりつつあります。「ひび割れやすい」「下地の素材を選ぶ」といったデメリットがありますが、有機樹脂との合成技術でデメリットを解消・軽減した製品も多数開発されています。今後もより高性能・高品質な無機塗料が開発されるのではないでしょうか。

ただし、無機塗料の中には品質が良くない製品や、性能試験などが行われていない製品があるので注意が必要です。また、塗料の品質が良くても施工が悪いと性能を発揮できないどころか、早期に剥がれ落ちたりひび割れを起こしたりすることがあります。

無機塗料の使用を検討するときは、製品の品質や特徴、下地との相性を確認するだけではなく、施工業者の経験や知識、技術力や提案力などにも注目しましょう。

また、一部の塗料は一定の技術を持つ業者しか扱うことができない「認定施工店制度」を設けているため、業者によっては取り扱いできないケースもあります。使用したい塗料が決まっている場合は、取り扱い可能かどうかを事前に問い合わせておきましょう。

第二の人生を安心して過ごせる外壁塗装をご希望の方は、マルキペイントにご相談ください。

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