定期的な塗装が軒天には必須!費用相場から業者選びのポイントまで

軒天(のきてん)は、定期的に塗り替えを行わなければ、劣化症状が進行する恐れがあります。しかし、「軒天が住宅のどこにあるのか知らない」「どの状態なら軒天が劣化しているのか判断できない」という人も多いのではないでしょうか。

当記事では、軒天の意味や役割、軒天に定期的なメンテナンスが必要な理由を解説しています。軒天塗装工事に使われる塗料の種類や費用相場、軒天塗装を行う時の注意点・ポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

1.軒天とは住宅のどの部分なのか?

軒天とは、住宅の外壁よりも外側に出ている屋根のひさしの裏側にある天井部分のことを指します。軒下に立って見上げた際に見える部分が、軒天です。軒天は「軒天井」「軒裏天井」「軒裏」と呼ばれることもあります。

軒天は、さまざまな役割を担っています。

  • ・屋根の垂木や野地板を隠すことで、住宅の美観を保つ
  • ・不燃材を使用することで、火事が起きた際に延焼を防ぐ
  • ・換気口や有孔板から空気を換気することで、天井裏の結露やカビを防ぐ

また、軒天によく使われる素材は、下記の5種類です。

  • ・ケイカル板
    ケイ酸カルシウムと繊維を配合して作られる材料です。耐水性・耐湿性・耐火性に優れており、近年は軒天の材料として主流になっています。
  • ・合板(ベニヤ板)
    合板は薄い木を重ねて作られており、非常に軽いことが特徴です。耐火性や耐久性が低いことから、最近はあまり使用されません。
  • ・金属板
    耐火性に優れていることから、軒天の材料として使用されています。金属板にも種類がありますが、ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルなどが採用される傾向にあります。
  • ・スラグ石膏板
    スラグという鉱物に石膏を混ぜ合わせたボードで、エクセルボードと呼ばれることもあります。スラグ石膏板は不燃材料に認定されており、高い防火効果が期待できます。
  • ・フレキシブルボード
    セメントと繊維質を混ぜ合わせたボードです。繊維強化セメント板やスレートボード、スレート板と呼ばれることもあります。フレキシブルボードも不燃材料の認定を受けています。

2.軒天の塗装劣化を軽視できない理由

軒天は普段あまり目にしない箇所のため、「頻繁に塗り替える必要はない」と考えている人もいるでしょう。しかし、屋根や外壁と同じように、軒天も経年劣化します。軒天の劣化を放置していると、下記のような悪影響が及ぶ可能性があります。

軒天の劣化による悪影響

  • ・軒天が汚くなることで、住宅の美観が損なわれてしまう
  • ・雨漏りやすが漏りの原因となり、建物の構造部分にダメージを与える
  • ・軒天の全体に劣化が広がり、軒天を取り替える必要性が出てくる

家全体に多大な影響を与えるため、軒天の劣化は決して軽視できません。「軒天は塗装の重要性が低い」と思わず、住宅の寿命を伸ばすためにも、例えば外壁塗装のタイミングなどで定期的に軒天を塗り替えましょう。

2-1.軒天の塗装が必要となる劣化例

軒天が劣化している場合、何らかの症状が出ています。下記に紹介する劣化のサインをもとに、年に1回は軒天の劣化状況を確かめましょう。

汚れ・色あせ 軒天が紫外線を直接受けることはないものの、経年とともに汚れや色あせが生じます。
緊急性は高くありませんが、塗装工事の検討をおすすめします。
シミ 軒天にシミができているのは、雨漏りが原因かもしれません。
劣化の進行状況によっては、軒天の入れ替えが必要な場合もあるため、できるだけ早く専門家にメンテナンスを依頼しましょう。
塗装の剥がれ 軒天の塗装の剥がれは、合板(ベニヤ板)に多い劣化のサインです。
軒天の表面がボロボロになっている時は、速やかに業者に相談してください。剥がれた部分から雨水が浸入する危険性があります。
カビ・藻 軒天の通気ができておらず、カビや藻が発生している可能性があります。放置していると劣化部分から雨水が浸入する場合があるため、至急にリフォーム工事を依頼してください。

3.軒天塗装に使われる塗料の種類と費用相場

軒天に劣化のサインが現れている場合、早急にメンテナンスを依頼する必要があります。軒天の劣化症状が深刻な時は軒天を交換しますが、それほど劣化状態が進んでいない時は塗装で補修します。

ここからは、軒天のメンテナンスに使用される塗料と費用相場を解説します。

3-1.代表的な塗料の種類

軒天の塗装で使われる塗料は、主に下記の3種類です。それぞれ特徴が異なり、塗装工事の内容などで使い分けられています。

  • ・EP(エマルションペイント)
    水溶性の塗料で、粘着性や耐水性は弱くなりますが、ほかの塗料と比べると安価です。
  • ・AEP(アクリルエマルションペイント)
    EPと同様に安価な水溶性の塗料です。現在流通しているEPの多くはAEPであり、AEPとEPは同義語として扱われることもあります。
  • ・NAD
    エマルションペイント系と比べると、粘着性や耐水性が高いことが特徴です。

従来の軒天の塗装補修工事にはEP・AEPが使用されていましたが、近年はNADを採用することが多くなっています。しかし、アスベストを含む塗料を使用する業者もあるため、軒天塗装の依頼時はどの塗料を使うのか業者にチェックしましょう。

3-2.一般的な費用の相場

軒天塗装工事の際は、高い場所にある軒天を塗装するために、足場を組むことが一般的です。そのため、軒天塗装工事には塗装費用と併せて足場費用がかかります。

軒天塗装工事の一般的な費用相場は、下記のとおりです。

軒天の塗装費用 800~1,500円/平方メートル
足場の設置費用 600〜800円/平方メートル

軒天塗装の工事費用は、塗装する範囲により異なります。
住宅の大きさから、軒天塗装工事に必要なおおよその補修費用・修理費用を算出しましょう。

4.軒天塗装を行う時の注意点・ポイント

軒天の塗装時には、いくつか注意点とポイントがあります。軒天の塗装が終わってから「塗料のカラーが思っていた色と違っていた」「適当に塗装されてすぐに塗膜が剥がれた」と後悔しないよう、注意点とポイントを押さえましょう。

最後に、軒天塗装を行う時の注意点・ポイントを紹介します。

4-1.塗料のカラーは明るい色を選ぶ

軒天の塗装に使う塗料のカラーは、暗い色ではなく、明るい色がおすすめです。
軒天は屋根の陰がかかりやすく、日が当たりにくいため、暗い色で塗装すると住宅の外観イメージも重苦しくなる恐れがあります。

住宅を明るい雰囲気にしたい人は、白色やクリーム色などの明るいカラーを選びましょう。
実際に、軒天を明るく見せるために塗装をするときは白色の塗料を指定することは増えています。
軒天の色にも個性を出したい場合は、白色以外で明るめの色を塗装してもよいでしょう。

4-2.DIYで行わず専門の業者に任せる

「自分でも軒天を塗装できそう」「塗装工事にかかる費用を省きたい」などの理由から、DIYで軒天を塗装しようと考える人もいますが、自分で軒天を塗装することは避けましょう。

一見簡単そうに思えても、軒天を上手に塗装するにはコツが必要です。DIYで軒天を塗装すると、塗り残しや塗りムラができる可能性があります。また、足場が不安定な場所で高所作業を行うことは、転落事故につながる恐れがあるため、非常に危険です。

仕上がりや安全性の観点から、軒天塗装はプロの専門業者に依頼することをおすすめします。

4-3.丁寧な塗装を適正価格で実施する業者を選ぶ

軒天塗装の施工を依頼する業者は、複数業者をよく比較検討してから決めましょう。

「塗装業者」と一口に言っても、塗装業者に所属する作業員の技術力や、設定されている塗装費用はさまざまです。軒天塗装の明確な相場費用を出すことは難しいことから、仕上がりの質が低いにもかかわらず、高額な修理料金を請求する悪徳業者も少なからず存在します。
そのため、適正価格で丁寧な塗装を行う優良業者を見抜く必要があります。

優良業者の特徴

  • ・見積もりを提示する前に、しっかりと現地調査や建物診断を行ってくれる
  • ・専門用語を使わず、素人でもわかるように軒天の現状と工事内容を説明してくれる
  • ・見積書には「塗装工事一式」ではなく、詳細な内訳が記載されている

ただし、一社だけに見積もりを依頼しても、優良業者を見つけることはできません。複数業者に見積もりを出してもらい、見積もりの詳細やスタッフの対応をチェックしましょう。

まとめ

軒天は、住宅の外壁より外側に突き出た屋根のひさしの裏側にある天井部分のことです。目立たない箇所のため、メンテナンスやリフォームの必要性は低いと思われがちですが、軒天の劣化を放置していると、美観の悪化・雨漏りといった問題を引き起こしかねません。

いつまでも安心して暮らせる住宅にするためにも、軒天の状態は1年に1回を目安にチェックしましょう。軒天に劣化のサインが出ていれば、軒天塗装の費用相場や依頼時の注意点を参考に、優良業者に軒天のメンテナンスを依頼してください。

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