コロニアル屋根の特徴とは?メリット・デメリットや補修方法も

屋根材として普及しているコロニアル屋根には、さまざまなメリットがあるため数多くの住宅で採用されていますが、当然ながらデメリットも存在します。コロニアル屋根へのリフォームなどを検討する際には、メリットばかり注視するのではなく、デメリットもしっかりと確認する必要があります。

デメリットやデメリットに伴い発生する症状を把握していれば、深刻な状態となる前に対策が打てるため、結果としてコロニアル屋根の寿命を伸ばすことにもつながります。

この記事では、コロニアル屋根の特徴、メリット・デメリットや補修方法を詳しく解説・紹介します。

1.【コロニアル屋根とは?】特徴や耐久年数も解説

コロニアル屋根とは、大手屋根材メーカーのクボタ松下電工外装株式会社(現ケイミュー)が販売を開始した製品です。1995年に発生した阪神淡路大震災をきっかけに、建物の耐震性が重要視されるようになり、軽量な材質であるコロニアルが多く使用されるようになりました。

現在では、もっとも多く使用されている屋根材です。またコロニアル屋根は、スレート屋根とも呼ばれることがあり、以下の2種類に分類されます。

◯化粧スレート
化粧スレートは、使用されている素材によって、以下の3種類に分類されます。

石綿スレート セメントとアスベストを混ぜて作られるスレートですが、近年ではアスベスト問題が原因で、あまり使用されていません。
しかし、軽量で安価な屋根材であったため、古いスレート屋根では多く使用されていました。
無石綿スレート 無石綿スレートは、石綿スレートの代用品として作られました。アスベストの代わりにパルプなどを混合し、耐久性や軽さが特徴的な屋根材です。
また、近年でスレート屋根と言えば、ほとんどが無石綿スレートとなっています。
セメント系スレート 主成分がセメントで作られた屋根材です。無石綿スレートでも、セメントが使用されていますが、セメント系スレートの方がセメントの割合が高く、表面を着色するなど、異なる点があります。

◯天然スレート
天然スレートは、粘板岩という天然石を加工して作られた屋根材です。天然石を使用しているため、デザイン性が高く、高級感もありますが、非常に高額となっています。

また高額である理由は、運搬、加工ともに高度な技術力が必要であることもあげられます。そのため、日本ではあまり普及していません。

コロニアル屋根の耐久年数は、材質によって異なりますが、20年〜30年となっています。そのため、築30年以上が経っている住宅の場合、コロニアル屋根の寿命が尽きている状態であると言えます。

ただし、築10年前後の間で塗装などのメンテナンスを行えば、わずかではありますが、寿命を延ばすことが可能です。

2.【コロニアル屋根の特徴】メリット・デメリット

コロニアル屋根には、さまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。そのため、自宅の屋根をコロニアル屋根にする際には、メリットとデメリットの両方を把握しておくことが必要です。

ここでは、コロニアル屋根のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

2-1.【コロニアル屋根】メリット

コロニアル屋根のメリットは、以下の4つがあげられます。

◯価格が安い
ほかの屋根材に比べてコロニアル屋根は、価格が安いことが特徴です。
以下は、屋根材として使用される機会の多いものの相場となります。

屋根材の種類 施行単価(㎡あたり)
コロニアル屋根 ¥4,500〜
セメント瓦 ¥8,000〜
ガルバリウム鋼板 ¥10,000〜
日本瓦 ¥12,000〜
銅板 ¥20,000〜

以上ように、施工単価が安いため、コロニアル屋根はお財布にも優しい屋根材であると言えます。

◯耐震性がアップする
地震が発生した際に、建物の揺れや倒壊を左右するポイントは、建物の重量です。コロニアル屋根は軽量な材質となっているため、建物へかかる負担が軽減されます。

そのため、揺れを抑えることができ、建物の耐震性がアップします。そういった理由から、コロニアル屋根を導入する家庭も増加しています。

◯対応できる業者が多い
屋根材の中でコロニアル屋根は、もっとも多く使用されています。そのため、対応できる専門業者が多く、そのような業者は施工経験も豊富で、施工トラブルが発生するケースが少ないです。

また、専門業者が多いということは、同業者も多いため、費用の価格帯も安くなります。

◯カラーバリエーションが多い
コロニアル屋根は、カラーバリエーションが豊富であるため、好みの屋根を施工することができます。また、和風や洋風などのテイストを気にすることなく、施工することができるため、新築住宅でもコロニアルが多く使われています。

2-2.【コロニアル屋根】デメリット

コロニアル屋根のデメリットとしてあげられるポイントは、以下の4つです。

◯野地板の腐食リスクが高い
コロニアル屋根を施工する場合、下地に野地板を貼り、その上に防水性の高い防水シート、コロニアル屋根を設置します。そして、防水シートは熱気を溜め込んでしまうため、コロニアル屋根の中はサウナ状態となります。

そういった熱がこもりやすい状態の場所であるため、野地板の腐食を防ぐことは困難です。

◯コケやカビが生える
コロニアル屋根の表面には、砂やホコリが付着しやすく、そういった部分に雨水などの水分が溜まってしまうとコケやカビが生えます。さらに、コケは水分を多く含んでいるため、すぐに増殖します。

特に海の近くや雨が多い地域は、コケやカビが生えやすいため、定期的に掃除するなど対応が必要です。

◯ヒビが入りやすい
コロニアル屋根の厚さは、素材にもよりますが約5mmです。そのため、強風や地震など強い力がかかると、割れやすく、ヒビも入りやすい材質であると言えます。

また、ヒビ割れしている部分から水が入ってしまうと、水分の凍結、融解が発生し、さらにヒビ割れが悪化する恐れもあります。

◯定期的なメンテナンスが必要
前述した通り、コロニアル屋根の耐久年数は20年〜30年程度です。しかし、何もメンテナンスしなかった場合、経年劣化がさらに進みが、想定していた耐用年数よりも早く寿命を迎えるケースもあります。

そのため、定期的な診断やメンテナンスが必要不可欠となります。

3.【コロニアル屋根の特徴】劣化が引き起こす症状と補修方法

コロニアル屋根は耐久年数が長い一方で、劣化したまま放置すると、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。そのため、劣化具合によって起こる症状などについて把握し、都度補修などで対応する必要があります。

ここからは、コロニアル屋根の劣化が引き起こす症状と補修方法について解説します。

3-1.【コロニアル屋根の特徴】雨漏りやカビの発生につながる

コロニアル屋根が劣化すると、雨漏りが発生する可能性があります。雨漏りが発生すると、湿気が高くなるため、カビが発生する原因にもなります。そして、カビや腐食が進行すれば、雨漏りの症状も悪化していく可能性が高いです。

そのため、雨漏れが発生した際には、雨漏れした部分だけでなく、カビや腐食が進行していないか全体を点検する必要があります。またカビが増殖すると、人体にも影響が生じる危険性もあるため注意しておきましょう。

3-2.【コロニアル屋根の特徴】補修方法は3種類存在する

コロニアル屋根が劣化した場合の補修方法は、主に3種類存在します。コロニアル屋根の補修方法は以下の通りです。

▼施工事例
塗装 コロニアル屋根の表面を塗装して良好な状態を保つことで、劣化を防ぎます。
重ね葺き 上から新しい屋根材をかぶせる方法です。
葺き替え 古いコロニアルを撤去して、新しい屋根材にリフォームする方法です。
▼工期
塗装 10日〜2週間
重ね葺き 約1週間
葺き替え 1週間〜10日
▼工事費用
塗装 40〜60万円
重ね葺き 50〜150万円
葺き替え 100万円〜(30坪前後の平均的な戸建ての屋根約100㎡の場合)
▼補修頻度
塗装 新築から約10年、それ以降は定期点検で塗膜の状態を確認して判断します。
重ね葺き 新築から約10~15年、その後は10年前後で重ね葺きした屋根材の状態を見て判断します。
葺き替え 新築から約20年

いずれの方法も屋根上での作業となり、危険が伴います。
簡単なものだからと言って個人で補修するのではなく、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。

【コロニアル屋根の特徴】まとめ

今回は、コロニアル屋根の特徴やメリット・デメリット、補修方法について解説しました。

現在、屋根材の中でもっとも多く使用されているコロニアル屋根ですが、さまざまなメリットがある一方、デメリットもあります。コロニアル屋根にする際には、デメリットのこともしっかりと考慮しましょう。
劣化によって発生する症状に対しては、早いうちに補修などを行うことが必要です。

これからリフォームなどで、コロニアル屋根の選択を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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