サイディング外壁とALCの違いとそれぞれのメリット・デメリットについて
主な違いは「壁の厚み」といえます。それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
ALCは、「軽量気泡コンクリート」の略です。非常に軽いのが特徴で、一般的なコンクリートの約1/4の重量しかありません。軽石のようなイメージです。メンテナンスをしっかり行うことで50年以上の耐久性があるといわれています。
ALCのメリット
ALCのメリット
断熱性に優れている
熱伝導率はコンクリートの約1/10といわれています。空気の層が断熱材となり、夏は涼しく、冬は温かく、快適な室内空間を実現し、電気代の節約にもつながります。
ALCのメリット
耐火性に優れている
燃えにくく、有害物質の発生もありません。炎や熱に強いため、万が一の火災などでも延焼を防いでくれるメリットがあります。近隣で火災が起きた場合でも飛び火対策になります。
ALCのメリット
遮音性・吸音性が高い
ALCのデメリット
ALCのデメリット
防水性が低い
防水機能がないため、塗装で補う必要があります。防水性能の高い仕上げ材を使用し、塗膜を作ることで対策ができます。定期的なメンテナンスが必要です。
ALCのデメリット
吸水性が高い
小さな気泡が無数にあるため吸水性が高く、水が入ってしまうと外壁の劣化が生じます。表面の防水処理を施すことが寿命を伸ばすことになります。
サイディング外壁は、主に窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類があり、形状はさまざまですが、基本はパネル状に成形されています。中でも窯業系が最も人気があり、日本では住宅の外壁材の80%を占めているほどです。特徴は種類により異なります。ここではサイディング外壁でニーズの高い窯業系を紹介します。
窯業系サイディングのメリット
窯業系サイディングのメリット
防火性に優れている
種類により耐火等級が異なりますが、基本的に耐火性能の高い素材を使用しているため、防火性に優れています。
窯業系サイディングのメリット
デザインが豊富
バリエーションが多く、デザイン性も高いため、理想の外観に対応可能という点が最大のメリットといえるでしょう。
窯業系サイディングのメリット
コストが比較的安い
窯業系サイディングのデメリット
窯業系サイディングのデメリット
防水機能がなく、吸水性が高い
ALC同様に防水機能がなく吸水性が高いことから、塗装で補う必要があります。防水性能の高い仕上げ材を使用し、塗膜を作ることで対策ができます。定期的なメンテナンスが必要です。
窯業系サイディングのデメリット
蓄熱性が高い
熱を吸収しやすい素材のため、蓄熱により表面温度が上昇します。遮熱性は低いといえます。遮熱・断熱塗料で対策が可能です。
まとめ
メリット・デメリットともに共通する部分が多く、大きな差は断熱性能の有無といえるかもしれません。コスト面などでも一度比較検討されてみてはいかがでしょうか。
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