防水塗料にはどんな種類がある?非防水塗料との違いは?

防水塗料は合成樹脂に分類されます。さらに合成樹脂は大きく分けると4種類に分類されます。非防水塗料との違いと防水塗料の種類をご紹介します。

屋外にある建物は雨風にさらされ劣化していきます。これを完全に防ぐことは難しいことですが、劣化の要因である雨水の侵入を可能な限り防ぐことができれば、建物を長持ちさせることが可能です。防水塗料は防水性に優れた塗料です。

 

防水塗料の種類

防水塗料は防水機能が高く、屋外の建物などに幅広く活用されています。弾性が強く、柔らかいその性質は、塗装面のひび割れを埋めてくれるだけでなく、塗装後は雨水の侵入を防ぐ効果があります。屋外の外壁などに使用する塗料は、基本的に防水効果があるため、特に防水機能の高い「弾性塗料」を防水塗料と指しているケースが多いです。

ここでは、弾性塗料を防水塗料に置き換えて種類をみていきましょう。

弾性塗料の種類を分類すると非常に細かく分かれます。塗料の主成分である合成樹脂4種類の違いを素材別に説明します。

 

アクリル

扱いやすく安価であり、発色の良さと重ね塗りに長けているため、以前は主流となっていた塗料です。耐久性の面では他の種類より劣り、耐久年数5~6年程度です。

 

ウレタン

弾力性・耐久性・密着性に優れており、非常にバランスの良い塗料です。しかし、紫外線への抵抗力は他の種類より若干劣る点と、年数経過とともに汚れが目立ちやすく変色しやすい点は難点と言えるでしょう。耐久年数は長くても10年程度です。

 

シリコン

耐久性は申し分なく、仕上がりの精度も高い、コストパフォーマンスに優れた塗料として現在最も利用されています。反面、他の種類と比較した場合、弾性面で劣るため、ひび割れなどへは適さないこともあります。耐久年数は10~12年程度です。

 

フッ素

耐久性が非常に高く、耐熱・耐寒・耐水性にも優れた塗料ですが、価格は高めです。耐久性が非常に高いことから、大型建造物に適しており、塗り替えなどのメンテナンスでよく利用されます。長期的な外壁などのコーティング効果を評価し、最近では一般住宅でも利用されるようになりました。耐久年数は15~20年程度です。

 

万能に見える弾性塗料ですが、外壁の素材により不向きな場合もあります。近年、住宅の外壁でよく見られる窯業系サイディングボードには適していません。窯業系サイディングは蓄熱性が高く、水蒸気を発生することもあります。一方、弾性塗料は熱で柔らかくなる性質があり、防水性も高いため水蒸気が逃げ場を失い、塗膜が膨らんでしまう場合があるのです。

 

 

非防水塗料との違い

非防水塗料は、ほとんど弾性がなく、年月の経過とともに塗料が剥がれやすい面があります。外壁など雨風を受け、直射日光が当たる場所では、塗料が固まりひび割れが起こる可能性は必須といえるでしょう。 その点、弾性塗料は種類は違えど、外壁など雨ざらしの環境にも適合した塗料といえます。

ちなみに非防水塗料にも使用場所によりメリットはあります。太陽や雨風のリスクがないことを前提に、通気性を重視したい場所では最適な塗料といえるでしょう。

 

まとめ

防水塗料とは、防水性が高い塗料のことです。特定の塗料を指しているのではなく、防水機能に特化した塗料を防水塗料と呼び、その性質から弾性塗料を防水塗料としているケースが多いのです。 弾性塗料4種類の特徴を踏まえて、塗装場所や用途により最適な塗料を選びましょう。