ファイン4Fセラミック
ターペン可溶2液超低汚染形4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料
ファイン4Fセラミック
従来の3フッ化フッ素樹脂の性能をはるかに凌ぐ世界初のファイン4Fセラミックが誕生。
より強靭な性能を持ち対候性に優れ、環境にも配慮した塗料、それが4フッ化フッ素のファイン4Fセラミックです。
「フッ素」は20世紀の発明物質
最近よく耳にする「フッ素」という言葉を辞書で改めて引くと「元素記号F,原子番号9、原子量19.00、淡黄緑色の気体。刺激性の臭気をもち、猛毒。化合力が強く、ほとんどすべての元素と直接化合する」などと、一般ではなかなか理解できない説明がなされています。
ところが「フッ素樹脂加工」と聞けば、今や主流となり始めた”焦げつかないフライパン”の代名詞になっているほど、私たちの暮らしに大きく貢献しているのです。
この「フッ素」-実は”20世紀の大発明”と言われているように、鉱物の「ホタル石」から発見されて日がまだ浅く、その可能性は未知といっても過言ではありません。
「フッ素」の魅力(特性)とは?
前述のようにフッ素は、様々な元素の中でも最も藩王性の強い元素です。単体のフッ素(F2)は他の元素と出会うと、たちまちに強い反応を起こし、ガラスや貴金属をボロボロにしたり、水と出会っても炎を上げて燃え始めるなどの結果をもたらします。
これほど激しい性質をもつフッ素ですが、逆もまた真なりで、様々な元素と結びつき、多様な性質を持った化合物に変身することができるのです。
この特性を活かして開発されたのが「フッ素樹脂」。
フライパンに応用される非粘着性だけでなく耐薬品性を活かして化学プラントのパッキンに使われたり、耐熱性を利用して自動車のブレーキパッドやベアリングパッドに活用されたり、対候性や難燃性を活かして外装材や電線の被覆などにも応用されています。
塗料にも応用された「フッ素樹脂」
塗料の世界も、このフッ素樹脂の持つ特性である「非粘着性」「耐薬品性(酸性雨に強い)」「低摩擦性(雪などが滑り落ちやすい)」「対候性(紫外線に侵されにくい)」「難燃性(火に強い)」などに注目。現在、外装塗料としてフッ素樹脂塗料が開発され、実用化されています。
さらに進化させた「ファイン4Fセラミック」
しかし、発展途上にあったフッ素樹脂塗料に新たな挑戦が求められました。より強靭な性能を持ち対候性に優れ、環境にも配慮した塗料の開発-そして生まれたのが「ファイン4Fセラミック」(4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料)です。
それまでは3Fタイプと呼ばれる3フッ化フッ素樹脂が主流。しかし、塩素系原子による劣化の弱点が見られ、それを防ぐため、塩素原子の替わりに、もう一つのフッ素原子とセラミック変性樹脂(無機系)を加えるという画期的な発想を塗料技術に活かした結果、3フッ化フッ素の弱点を見事に克服できたのです(下図参照)。
ここに従来の3フッ化フッ素樹脂’(3F)の性能をはるかにしのぐ世界初の「ファイン4Fセラミック」が誕生し、進化する次世代塗料として注目され始めたのです。
一般のフッ素樹脂塗料に使われているフッ素樹脂は、比較的塗料化が容易な3フッ化塩化エチレンを主成分とした重合体です。
これに対し、4フッ化エチレンを主成分としたフッ素樹脂を持つ塗料がファイン4Fセラミックです。
ファイン4Fセラミックは、3フッ化フッ素樹脂塗料に比べて、表面張力が低く、C-Fの強い結合力にもとづく、非常に対候性に優れた、まさに究極のフッ素樹脂塗料です。
初期段階から汚れと戦う、それはまた時間との戦いである。
従来の有機塗膜としての低汚染性と親水化をはるかに越えた超低汚染性を実現。
雨すじ汚れを徹底して防ぐ抜群の親水性。
構造物の垂直面に現れる雨すじ汚れは構造物上部に水平面や突起物があり、その上に塵埃・ほこり等が堆積し降雨時に汚濁水となって垂直面を流れ落ち、その時に汚れ物質(特に親油性の汚れ)が塗膜に付着することで生じます。
この雨だれ汚染を防ぐには塗膜表面を徹底的に親水性(水濡れ性の高い状態)にすることが有効であることが分かっています。
ファイン4Fセラミックの塗膜は従来の塗料の塗膜に比べ高いレベルの親水性(水濡れ性の高い状態)を示します。
「汚れを雨で流れ落とす」という発想。
雨だれ汚染を防止するには塗膜表面を水に濡れやすくすることが最も有効です。
水に濡れやすくなることで、カーボン等の親油性の物質が付着しにくくなるのと同時に雨水がかかったときに、付着した汚れが雨水といっしょに取れるのです。