2026.03.16
マンションの大規模修繕の2回目はいつするべき?工事の費用相場や注意点なども紹介!

「マンションの2回目の大規模修繕をいつ頃行うべきか」悩んでいる方も多いのではないでしょうか。築24年前後になると、1回目とは異なる劣化が進行し、給排水管更新やエレベーター交換など大掛かりな工事が必要になるケースが増えてきます。
この記事では、2回目の大規模修繕で押さえるべき工事内容や費用相場、修繕積立金の不足対策まで詳しく解説します。2026年の資材高騰や人件費上昇を踏まえた最新情報をもとに、資産価値を守るためのポイントをお伝えします。
マンションの2回目大規模修繕は劣化進行と資産価値維持を優先する
2回目の大規模修繕は、1回目とは工事の性質が大きく異なります。築20年以上が経過したマンションでは、目に見える劣化だけでなく、配管内部や防水層の深部など隠れた部分の老朽化が進んでいるためです。
私たちマルキペイントでは、埼玉県を中心に多くのマンション大規模修繕を手掛けてきました。その経験から言えるのは、2回目こそが建物の長寿命化を左右する分岐点であるということです。
1回目との違いを踏まえた結論

1回目の大規模修繕では、主に外壁塗装や屋上防水といった表面的な補修が中心となります。しかし2回目では、給排水管の更新やエレベーターのリニューアルなど、建物の根幹に関わる工事が増加します。
国土交通省の調査によると、2回目の大規模修繕では給水設備の工事実施率が1回目の約1.5倍に増加しています。これは築年数の経過により、配管内部の腐食やサビが進行し、漏水リスクが高まるためです。
また、1回目で先送りにした修繕箇所があれば、2回目では必ず対応しなければなりません。放置すると劣化が加速し、3回目の費用が膨大になる恐れがあります。
実施時期の目安と診断で見る適切なタイミング
2回目のマンション大規模修繕を行う時期は、築26~33年前後が一般的です。ただし、この数字はあくまで目安であり、実際の実施時期は劣化診断の結果によって判断すべきです。
立地環境によって劣化速度は大きく異なり、海沿いや交通量の多い幹線道路沿いでは予定より早く修繕が必要になるケースも少なくありません。私たちマルキペイントでは、無料の建物診断を実施しており、現状の劣化度合いを正確に把握した上で最適な修繕時期をご提案しています。
修繕時期を見誤ると、外壁タイルの落下や漏水事故など重大なトラブルに発展するリスクがあるため、専門家による定期的な点検が不可欠です。
建物診断と劣化診断で確認すべき点

建物診断では、目視調査だけでなく打診調査や赤外線調査など専門的な手法を用いて劣化状況を把握します。特に2回目の大規模修繕前には、給排水管の内視鏡調査や防水層のサンプリング調査も検討すべきです。
劣化診断で確認すべき主なポイントは、外壁のひび割れ・浮き、シーリングの劣化、屋上防水層の膨れ、バルコニー床の剥離、鉄部のサビ、給排水管の腐食状況です。これらを総合的に評価することで、優先度の高い工事項目を明確にできます。
診断費用を惜しんで簡易的な調査で済ませると、工事着工後に想定外の補修が発覚し、追加費用が発生するケースが多いため注意が必要です。
優先順位の付け方と緊急度の判定方法
限られた予算の中で最大の効果を得るためには、修繕箇所の優先順位を明確にすることが重要です。一般的には、漏水リスクのある防水工事や、躯体の劣化に直結する外壁補修が最優先となります。
緊急度の判定には「安全性」「機能性」「美観」の3つの観点から評価する方法が効果的です。安全性に関わる項目は必ず実施し、機能性に関わる項目は可能な限り対応、美観に関わる項目は予算と相談して決定するという考え方です。
私たちマルキペイントでは、管理組合の皆様と一緒に優先順位を検討し、費用対効果の高い修繕プランをご提案しています。すべてを一度に行うのではなく、緊急度に応じて段階的に実施する方法も選択肢の一つです。
合意形成と管理組合の役割と進め方

大規模修繕を成功させるためには、管理組合における合意形成が欠かせません。特に2回目は工事費用が高額になる傾向があるため、区分所有者への丁寧な説明と理解促進が重要です。
合意形成をスムーズに進めるためには、修繕委員会の設置、説明会の開催、広報紙の発行など、情報共有の仕組みを整えることが効果的です。工事の必要性や費用の根拠を明確に示すことで、反対意見を最小限に抑えることができます。
総会での承認が得られず工事が延期になると、その間にも劣化は進行し、最終的に必要な費用が増大するリスクがあることを区分所有者全員に理解してもらうことが大切です。
マンションの2回目大規模修繕で必要な工事と範囲を確定する

2回目の大規模修繕では、1回目よりも工事範囲が広がることがほとんどです。建物全体の経年劣化に加え、設備機器の更新時期も重なるため、計画的な工事内容の選定が求められます。
ここでは、2回目の大規模修繕で実施すべき主な工事項目について、それぞれの重要性と判断基準を詳しく解説していきます。
外壁補修と塗装の範囲決定

外壁塗装は大規模修繕の中核をなす工事ですが、2回目では1回目とは異なるアプローチが必要です。1回目の塗膜の上に重ね塗りするのか、既存塗膜を除去してから塗装するのか、判断が求められます。
タイル外壁の場合は、浮きや剥離の補修に加え、部分的なタイル張り替えが必要になることも多く、費用が大幅に増加する可能性があります。打診調査で浮きの範囲を正確に把握し、補修方法を検討することが重要です。
外壁の劣化を放置すると、タイルの落下による人身事故や、躯体への雨水浸入によるコンクリートの中性化が進行し、建物の寿命を大きく縮めることになります。
屋上とバルコニーの防水および排水改修

屋上防水は建物を雨水から守る最も重要な部位の一つです。2回目の大規模修繕では、1回目で施工した防水層の耐用年数が近づいているため、既存防水層の撤去と新設を検討する必要があります。
バルコニーの防水については、居住者の生活に直結するため、工事期間中の配慮が特に重要です。防水工法の選定にあたっては、耐久性だけでなく工期や居住者への影響も考慮して決定します。
排水ドレンや排水管の劣化も見逃せないポイントです。詰まりや漏水が発生すると、防水層の劣化を加速させるため、この機会に排水設備の更新も検討することをお勧めします。
金物類とシーリングの補修更新

手すりや避難はしご、物干し金物などの鉄部は、サビの進行により強度が低下している可能性があります。安全性に直結する部位であるため、2回目の大規模修繕ではケレン(サビ落とし)と塗装だけでなく、交換の必要性も検討すべきです。
シーリング補修は、サッシ周りやタイル目地、外壁のひび割れ部分など広範囲に及びます。シーリング材の耐用年数は一般的に10〜15年程度であり、2回目の大規模修繕時にはほぼ全面的な打ち替えが必要になります。
シーリングの劣化は雨水浸入の主要因となるため、この工事を省略することは避けるべきです。
給排水設備や貯水槽、消防設備の更新判断
築25年以上が経過したマンションでは、給排水管の更新が重要な検討事項となります。特に亜鉛メッキ鋼管を使用している場合は、腐食による漏水リスクが高まっているケースが多いです。
給水管の更新には「更生工法」と「更新工法」の2種類があり、建物の状況や予算に応じて最適な方法を選択します。更生工法は管内をライニングする方法で費用を抑えられますが、配管の劣化が著しい場合は更新工法が必要です。
消防設備についても、法定点検の結果を踏まえ、交換や更新の必要性を確認しましょう。消火器や感知器の更新、消火ポンプの点検整備など、安全に関わる設備は優先的に対応すべきです。
エレベーターや共用設備のリニューアル要否
エレベーターの更新時期は一般的に25〜30年とされており、2回目の大規模修繕時に検討が必要な項目です。制御盤やワイヤーロープの交換だけで済む場合もあれば、フルリニューアルが必要な場合もあります。
2026年、エレベーターのリニューアル費用は1基あたり1,000万円〜2,500万円程度が相場となっています。メーカーや仕様によって大きく異なるため、複数社から見積もりを取得することが重要です。
エレベーターの故障による長期停止は、高齢者や身体の不自由な居住者にとって深刻な問題となるため、計画的なリニューアルをお勧めします。
居住性向上やリノベーション的工事の検討ポイント

2回目の大規模修繕は、単なる原状回復ではなく、マンションの価値を高めるチャンスでもあります。居住者の高齢化に対応したバリアフリー化や、防犯性能の向上などを同時に検討することをお勧めします。
エントランスのオートロック化、防犯カメラの設置、宅配ボックスの導入などは、入居率の向上や資産価値の維持に効果的です。足場を組む大規模修繕のタイミングで実施すれば、別途工事するより費用を抑えられます。
居住者アンケートを実施し、ニーズを把握した上で工事内容を決定することで、満足度の高い修繕が実現できます。
長寿命化工法や仕様のグレードアップの選択肢

2回目の大規模修繕では、次回の修繕周期を延ばすための長寿命化工法の採用を検討すべきです。耐候性の高い塗料や、耐久性に優れた防水材を選定することで、修繕周期を15〜18年に延長できる可能性があります。
フッ素塗料や無機塗料は初期費用は高くなりますが、次回の修繕までの期間を延ばせるため、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れています。私たちマルキペイントでは、建物の状況に応じた最適な仕様をご提案しています。
ただし、グレードアップには追加費用がかかるため、修繕積立金の残高と今後の修繕計画を踏まえて慎重に判断することが大切です。
業者選定と入札方式のポイント

施工会社選定は大規模修繕の成否を左右する重要なプロセスです。一般的には3〜5社程度から見積もりを取得し、価格だけでなく実績や技術力、アフターサポート体制なども含めて総合的に評価します。
入札方式には「競争入札」「指名競争入札」「随意契約」などがありますが、マンション大規模修繕では指名競争入札が多く採用されています。事前に書類審査やヒアリングを行い、信頼できる業者を選定した上で価格競争を行う方式です。
私たちマルキペイントは、埼玉県内で豊富な大規模修繕実績を持ち、管理組合の皆様と密にコミュニケーションを取りながら工事を進めています。工事トラブルを防ぐためにも、実績と信頼性のある業者を選ぶことが重要です。
マンションの2回目大規模修繕は費用増を見越した資金計画が必要

2回目の大規模修繕では、1回目よりも費用が増加する傾向にあります。資材価格の高騰や人件費の上昇に加え、設備更新など大掛かりな工事が増えるためです。
ここでは、2回目の大規模修繕に向けた資金計画の立て方と、修繕積立金が不足した場合の対応策について解説します。
概算費用の見積もりと増加要因の整理
2回目の大規模修繕では、平均して一戸あたり76〜120万円、1平方メートルあたりおよそ9,100〜16,000円が相場となっています。ただし、2026年は資材高騰の影響により、これよりも高くなるケースが増えています。
費用増加の主な要因としては、給排水管更新、エレベーターリニューアル、設備の最新化などが挙げられます。これらは1回目では発生しない費用であり、2回目特有のコスト増加要因として認識しておく必要があります。
2023年以降、建設資材価格は約15〜20%上昇しており、長期修繕計画で想定していた金額では不足するマンションが続出しています。
修繕積立金の現状把握と不足時の対応策

修繕積立金の不足は、多くのマンションが直面する課題です。国土交通省の調査によると、約3割のマンションで修繕積立金が不足していると報告されています。
不足した場合の対応策としては、一時金の徴収、修繕積立金の値上げ、金融機関からの借入れの3つの方法があります。どの方法にもメリット・デメリットがあるため、管理組合で十分に検討した上で決定することが重要です。
一時金の徴収は居住者の負担が大きく反発を招きやすいですが、即座に資金を確保できるメリットがあります。修繕積立金の値上げは将来に向けた対策としては有効ですが、すぐに必要な資金は確保できません。
工事費用の最適化と段階的実施の考え方

限られた予算で最大の効果を得るためには、工事内容の優先順位付けと段階的な実施が有効です。緊急性の高い工事を先に行い、比較的急がない工事は次回に回すという考え方です。
ただし、足場が必要な工事はまとめて実施した方が、足場仮設費用を節約できます。外壁塗装と屋上防水など、同時に行うことでコストメリットのある工事は一括で実施することをお勧めします。
費用削減のために必要な修繕を先送りにすることは、長期的に見ると逆効果になることが多いため、慎重な判断が必要です。
助成金や補助制度、税制優遇の活用法
大規模修繕工事には、自治体の助成金や補助制度を活用できるケースがあります。特にバリアフリー化や省エネ改修については、国や自治体からの補助金を受けられる可能性が高いです。
2026年、長寿命化に向けた計画的な修繕を行うマンションに対する支援制度が拡充されています。国土交通省の「マンションストック長寿命化等モデル事業」などを活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。
埼玉県内でも市区町村によって独自の助成制度を設けているところがあります。私たちマルキペイントでは、利用可能な助成金制度についてもご案内しています。
予備費設定と長期修繕計画との整合性
大規模修繕の予算には、予備費として工事費総額の5〜10%程度を確保しておくことが重要です。工事着工後に予期せぬ劣化箇所が発見されることは珍しくなく、追加工事が必要になるケースが多いためです。
長期修繕計画は5年ごとに見直すことが推奨されており、最新の建物状況や工事費単価を反映させることで、より正確な資金計画が立てられます。
長期修繕計画を10年以上見直していないマンションでは、実際の修繕費用との乖離が大きくなっているケースが多いため、早急な見直しをお勧めします。
まとめ

マンションの2回目の大規模修繕は、築26〜33年前後で実施するのが一般的ですが、立地環境や劣化状況によって最適な時期は異なります。建物診断を通じて正確な劣化状況を把握し、優先順位を付けて計画的に工事を進めることが重要です。
2回目の大規模修繕では、1回目にはなかった給排水管更新やエレベーターリニューアルなどの工事が加わるため、費用は増加する傾向にあります。2026年の資材高騰も考慮し、早めの資金計画見直しをお勧めします。
私たちマルキペイントは、埼玉県を中心に豊富な大規模修繕実績を持つ塗装業者です。建物診断から施工、アフターフォローまで一貫してサポートし、マンションの資産価値向上に貢献いたします。
大規模修繕工事の業者選びでお悩みの方は「大規模修繕の工事業者はどう選べばいい?会社の選び方や注意点を徹底解説!」を参考にしてみてください。
▼お電話でのご相談(お急ぎの方)
0120-770-061(9:00~18:00/定休日 水曜)
▼WEBからのお問い合わせ(24時間受付)
無料お見積り・ご相談はこちら

