外壁塗装・屋根塗装の豆知識ブログ | マルキペイント

2021.05.09

マンションの大規模修繕で玄関ドアの工事は必要?施工内容や注意すべきポイントも紹介!

image15

「マンションの大規模修繕で玄関ドアの修繕は必要か知りたい」
「マンションの大規模修繕で玄関ドアを修繕する方法が知りたい」

こうしたお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
大規模修繕の際、玄関ドアの修繕も管理側が行うのかと気になるはずです。
しかし、各部屋の玄関ドアが経年劣化すると建物の資産価値に影響するため、大規模修繕の際には状態を確認しておく必要があります。
今回は大規模修繕における玄関ドアの工事について以下のポイントを解説していきます。

・大規模修繕で玄関ドアの修繕は必要?
・大規模修繕で玄関ドアの修繕が必要な理由
・大規模修繕で行う玄関ドアの修繕内容
・玄関ドアの修繕方法
・玄関ドアの修繕にかかる費用相場
・玄関ドアの修繕でチェックすべきポイント

大規模修繕を予定されていて玄関ドアの修繕にお悩みの方は、ぜひ今回の記事を確認して施工の際に役立ててください。

マンションの大規模修繕で玄関ドアの修繕は必要?

image17

大規模修繕の際、玄関ドアにキズやサビ、不具合などがあれば修繕が必要です。
玄関ドアの劣化もマンションの資産価値の低下に繋がるため、大規模修繕時に修繕しなければいけません。
また、玄関ドアの見栄えが悪い部屋の場合、入居率の低下も招くでしょう。
大規模修繕では外壁や屋上、内部の配管など、建物の寿命に直結しそうなところだけではなく、玄関ドアの修繕も場合によっては必要になります。

マンションの大規模修繕で玄関ドアの修繕が必要な理由

image1

玄関ドアはマンションの「共用部分」にあたるため、大規模修繕の際には修繕が必要です。

区分所有法において、玄関の内側は「専有部分」、外側は「共用部分」という扱いになります。
大規模修繕では「共用部分」の修繕が必要なため、玄関ドアも施工対象となります。
また、「共用部分」は入居者は勝手にリフォームできません。
そのため、入居者は玄関ドアの外側を補修できないので、大規模修繕の際に管理側が補修を行う必要があります。
その他の「共用部分」は、以下の4箇所などが挙げられます。
・バルコニー
・ベランダ
・駐車場
・外階段
「共用部分」の修繕が定期的に行えているマンションは資産価値が高く、管理の行き届いているマンションといえます。

マンションの大規模修繕で行う玄関ドアの修繕内容

image3

マンションの大規模修繕で行う玄関ドアの修繕内容は、以下の表のように工事回数ごとに異なるケースが多いです。

image7

上記のように、建物の経年数によって玄関ドアの劣化具合が異なるため、修繕内容も工事回数で変わってきます。
ただし、劣化や破損状態によっては施工するタイミングが変わってくる場合もあるでしょう。
以下にて、それぞれの修繕内容を具体的に紹介します。

大規模修繕1回目の玄関ドアの修繕内容

image8

1回目の大規模修繕時では、キズやサビが発生している場合が多いので、玄関ドアの表面を補修する工事を行うのが一般的です。
キズやサビを放置するとドア全体の腐食にも繋がり、劣化が早まります。
そのため、補修作業を行い、必要であればトップコート塗装と本塗装をします。
玄関ドアの寿命を長くするためには、1回目の大規模修繕で状態をしっかりと把握して適切な処置を行うのが大事です。
また、大規模修繕の工事対象は玄関ドアの外側のみですが、入居者の許可があれば内側も同時に補修すると良いでしょう。

大規模修繕2回目の玄関ドアの修繕内容

image10

2回目の大規模修繕時では、不具合が発生しはじめるドアノブや付属部品の交換、補修が行われる場合が多いです。
ドアノブや付属品がサビることで回りづらくなったり、鍵穴に鍵が入りづらくなったりします。
なお、ドアノブや付属品を交換する際は、入居者にもその旨を知らせる必要があります。

大規模修繕3回目の玄関ドアの修繕内容

image11

3回目の大規模修繕時では、玄関ドアを交換する工事が多いです。
3回目となると建物が築40年近くにもなるため、新しい玄関ドアに交換した方が見た目や機能性が良くなり、建物の資産価値の維持・向上も図れるでしょう。
ただし、玄関ドアの交換工事の際はドアを開けっ放しにしておくため、施工時は入居者の許可が必要です。

大規模修繕で行われる玄関ドアの修繕方法は主に3つ

image18

大規模修繕で行われる玄関ドアの修繕方法は、以下の3つが挙げられます。
・カバー工法
・ドア交換工法
・引き抜き工法
以下にて、各工法を詳しく解説していきましょう。

カバー工法

image14

カバー工法は、新しい枠を既存枠に被せてから玄関ドアを取り付ける方法です。
カバー工法のメリットは、工期が短い点です。
既存の枠をそのまま使用するため、枠を外す手間が省けます。
施工期間が短く、素早く玄関ドアを交換しなければいけない場合におすすめの工法といえるでしょう。
カバー工法のデメリットは、新しい枠を取り付けた際に玄関ドアの強度が弱くなる可能性がある点です。
新しい建材に取り替えないため、玄関ドアの強度は既存の枠に左右されます。
そのため、築年数が経過している玄関ドアの場合、カバー工法は向いていません。

ドア交換工法

image12

ドア交換工法は、既存枠を残したままドアのみ交換する方法です。
ドア交換工法も工期が短い点がメリットです。
新しい枠に取り替える必要がないため、最も早く作業を終えられる工法となります。
デメリットは、既存の枠の劣化を隠せない点です。
既存の枠がそのまま残っているため、劣化が激しいと見栄えが悪くなってしまいます。

引き抜き工法

image19

引き抜き工法は、既存の枠とドアをすべて撤去して、新しく交換する方法です。
引き抜き工法は新品のドアに取り替えられる点がメリットです。
枠もドアもすべて新しい建材に交換するため、見栄えも機能性も新築時のようにできます。
デメリットは、費用が高いことです。
すべて新しい建材に交換するため、材料費と作業費が高くなります。
玄関ドアの劣化が激しい場合や、大規模修繕によって建物の資産価値を高める場合に取り入れると良いでしょう。

大規模修繕で玄関ドアの修繕にかかる費用相場

image13

大規模修繕で玄関ドアの修繕にかかる費用相場は以下の通りです。

image9

上記の費用相場はあくまで目安です。
ドアのサイズや材質、機能性などによっては費用が変わってきます。
大規模修繕の見積もりを行う際は、玄関ドアの修繕費も相談してみると良いでしょう。

大規模修繕で玄関ドアを修繕する際に押さえておくべきポイント

image2

大規模修繕で玄関ドアを修繕する際に押さえておくべきポイントを3つ紹介します。
大規模修繕の際は、ただ新しい玄関ドアに交換したらいいというわけではありません。
注意すべきポイントを押さえて、玄関ドアの修繕を成功させましょう。
以下にて、3つのポイントを詳しく説明していきます。

適した玄関ドアを選ぶようにする

image5

大規模修繕で玄関ドアを修繕する際は、入居者が快適に使用できるタイプを選ぶようにしましょう。
玄関ドアのタイプは、以下のポイントを押さえて選んでみてください。

・性能は高いか
・衝撃に強いか
・防犯性に優れているか

それぞれの具体的な内容を、以下で確認してみましょう。

性能は高いか

玄関ドアを選ぶ際は、性能の高さをチェックしましょう。
気密性や遮音性など、入居者が快適に生活できるような高い性能を持つ玄関ドアかどうか確認してください。
玄関ドア越しに足音や声が聞こえると、生活しづらい部屋になります。
また、気密性の低いドアだとエアコンが効きにくいということにもなるでしょう。
玄関ドアの性能で室内の生活環境は大きく変わります。
大規模修繕の際は、性能の高い玄関ドアへの交換がおすすめです。

衝撃に強いか

衝撃に強い玄関ドアかどうかもチェックしておきます。
地震が多く発生する日本では、衝撃に強い玄関ドアの設置がおすすめです。
大きな地震の際に玄関ドアの枠が歪み、室内から出られなくなったケースもあります。
古いタイプの玄関ドアは特に注意が必要です。

防犯性に優れているか

玄関ドアを選ぶ際は防犯性の高さも確認しましょう。
オートロックがついていたり、ピッキングを防げる対策が施されたりしている玄関ドアを選ぶと、入居者は安心して暮らせます。
特に、エントランスにオートロックのないマンションの場合、誰でも各階に入れてしまいます。
入居者が安心して暮らせるためにも、玄関ドアの防犯性の高さは重要です。

玄関ドアの交換を拒否された場合の対処法を考えておく

image4

大規模修繕の際、入居者から玄関ドアの交換を拒否された場合の対処法を考えておきましょう。
大規模修繕で1室だけ玄関ドアを交換しない、ということはできません。
そのため、全部屋の入居者から玄関ドアの交換に対して許可を得る必要があります。
しかし、さまざまな理由から室内に入られたくない人も少なくありません。
そのため、玄関ドアの交換を拒否された場合の対処法を管理会社とも相談しながら考えておきましょう。

玄関ドアを交換した場合の新しい鍵の受け渡し方法を考えておく

image16

大規模修繕で玄関ドアを交換する際は、新しい鍵の受け渡し方法を考えておきましょう。
入居者の生活スタイルによっては管理人の活動時間に鍵を渡せない場合があります。
新しい鍵は原則として、区分所有者本人に手渡ししなければいけません。
やむを得ず代理人や近隣住民に預ける場合は、委任状を書いてもらう必要があります。
入居者に新しい鍵を渡せない場合の準備もしておくと、スムーズに玄関ドアの交換ができるでしょう。

マンションの玄関ドアは住宅の顔!大規模修繕で美観を維持しよう

image6

マンションの玄関ドアは建物の資産価値を左右する重要な部分です。
また、玄関ドアは外壁や屋上とは違い、入居者の生活に直接関わる部分でもあります。
修繕や交換をする際は、入居者にきちんと工事内容の説明を行うようにしましょう。
大規模修繕の際は、建物の外装だけでなく玄関ドアの修繕も行って、資産価値を維持、または向上させましょう。

マンション全体の外壁塗装について知りたい場合は「マンションの外壁塗装はいつするべき?費用相場や工事の際の注意点も解説」もチェックしてみましょう。