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2021.05.05

大規模修繕で失敗しない見積もりの取り方とは?見積書のチェックポイントも解説

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「大規模修繕の正しい見積もりの取り方が知りたい」
「大規模修繕の見積書のチェックポイントが知りたい」

こうしたお悩みをお持ちの方も多いことでしょう。
大規模修繕で見積もりを取る際はさまざまなステップを踏んで行う必要があります。
ただ業者に見積もりを依頼するのでは費用が想定よりも高額になってしまったり、適切な修繕が施工されなかったりとトラブルに繋がる恐れもあります。
しかし、はじめて大規模修繕を行う多くの方はどのように見積もりを取ればいいのかと頭を悩ませていることでしょう。
今回は、大規模修繕の見積もりの取り方について以下の3つのポイントを解説していきます。

・大規模修繕の見積もりの取り方
・見積もりを取る際に押さえておくポイント
・大規模修繕の見積書のチェックポイント

大規模修繕を成功させるためには、正しい見積もりを取ることが大切です。
この記事を読んでいただくと正しい見積もりの取り方がわかるため、ぜひ参考にしてみてください。

大規模修繕の見積もりの取り方

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大規模修繕の見積もりの取り方は、一般的に以下のような流れになります。

1.工事の仕様を決める
2.見積もりを依頼する業者を選ぶ
3.業者に見積もりを依頼する
4.修繕委員会で見積書の内容を確認する

各ステップの正しい方法を押さえておくことで、スムーズに見積もりを取れます。
各ステップを詳しく解説していきましょう。

工事の仕様を決める

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最初に工事の仕様書を作成します。
仕様書は大規模修繕工事の工程や使用する材料、また必要な数量やグレードなどを記載した書類であり、見積もりの際に欠かせないアイテムです。
仕様書の作成は専門的な知識が必要なため、管理会社に依頼してコンサルタントを紹介してもらいましょう。
仕様書の作成段階では、主に以下の項目を確認していきます。

・修繕内容と工法
・修繕費用の概算
・見積要領書の作成

見積要領書には、見積もりの提出期限や費用の支払い条件、必要書類などが記載されています。
上記のポイントをきちんと確認しながら仕様書を作成することで、見積もりをスムーズに依頼できます。

見積もりを依頼する業者を選ぶ

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次に見積もりを依頼する業者を選びます。
業者選びは公募で決めたり、管理組合の紹介を受けたりして複数社選びます。
また、仕様書の作成段階も含めて、第三者機関に依頼して業者を紹介してもらうのも良いでしょう。
自身で優良な業者かどうか判断するのは難しいため、選定の際は専門家に相談することをおすすめします。

業者に見積もりを依頼する

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複数社の業者を選定できれば、仕様書をもとに見積もりを依頼します。
見積もりの際は必ず「相見積もり」をしましょう。
相見積もりは複数社から見積もりを取り、内容を比較することです。
相見積もりを行うことで業者の比較、検討ができます。
業者選びの段階で複数社選ぶのも、相見積もりをするためです。

大規模修繕工事を依頼する業者の選び方は「大規模修繕の工事業者はどう選べばいい?会社の選び方や注意点を徹底解説!」でもご紹介しています。ぜひご覧ください。

修繕委員会で見積書の内容を確認する

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最後に、大規模修繕委員会で見積書の内容を確認してもらいましょう。
修繕委員会とはマンション入居者で構成される有志の委員会です。
見積もり内容を確認して、修繕計画がマンション入居者にとって公平性のあるものか判断します。
修繕委員会を立ち上げる際は、各階の代表者や幅広い年齢層で構成するなど、意見に偏りがでないようにするのがポイントです。

大規模修繕で見積もりを取る際に押さえておくべきポイント

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大規模修繕で見積もりを取る際は以下のポイントを押さえておきましょう。

・先に建物診断を行っておく
・費用相場を把握しておく
・見積もり時は工事内容を統一する
・消費税込みの額で見積もってもらう
・安さで業者を決めないようにする
・第三者からアドバイスを受ける

どの項目も適切な見積もりを取るために欠かせないポイントです。
以下にて、それぞれのポイントを1つずつ詳しく見ていきましょう。

先に建物診断を行っておく

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見積もりを取る際は、先に建物診断を行っておくようにしましょう。
見積もりを正確に取るためにはマンションの状態をよく把握しておく必要があります。
建物診断を後回しにしたり、適当に行ったりすると、後から修繕箇所が判明する可能性があります。
後から修繕箇所が増えると、追加費用が発生する原因となるでしょう。
反対に、マンションの状態をよく把握しておけば、見積もりを正確に取りやすくなります。
建物診断は専門家の協力を得てしっかりと行いましょう。

大規模修繕の費用相場を把握しておく

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大規模修繕の費用相場を把握しておくことも、見積もりを取る際は大事です。
費用相場を把握しておくと、見積書で提示された金額が適切かどうか判断できます。
大規模修繕の費用相場は1戸あたり約81~100万円、床面積では1平米あたり11,931~13,096円です。
ただし、同じ戸数、床面積でも建物の劣化度合いによって費用は大きく変動する場合があります。
しかし、費用相場と見積書の価格が大きく異なる場合は業者へ理由を確認しましょう。

見積もりを依頼する工事内容は統一しておく

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複数の業者に見積もりを依頼する際は、きちんと比較できるようにするためにも工事内容は統一しておくことが重要です。
施工面積や使用する塗料の種類などを統一しておきましょう。
業者ごとに工事内容を変更してしまうと、費用の正確な比較ができません。
大手ハウスメーカーや自社施工の業者など、会社によって設定価格が異なる場合でも工事内容は統一しておきましょう。

消費税が含まれた額で見積もってもらう

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消費税が含まれた額で見積もってもらうことも、見積もりを取る際の大切なポイントです。
現に、見積書の価格に消費税が含まれておらず、契約した後に提示された実際の費用が高額となり修繕費が足りなくなったというケースがあります。
大規模修繕の費用は数百万〜数千万円かかるため、10%の消費税分が追加されるとかなり高額になります。
見積もりの段階でも、必ず消費税込みの金額を提示してもらいましょう。

見積もり価格の安さだけで業者を決めないようにする

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見積もりを取る際は見積もり価格の安さだけで業者を決めないようにしましょう。
見積もり価格がほかの業者に比べてかなり安い場合は、手抜き工事をする悪徳業者の可能性があります。
価格が安すぎる場合、工事にかかる費用を抑えるために人件費や建材費を無理に削られる場合があります。
結果、施工不良や不具合が発生する原因となるでしょう。
反対に、見積もり価格を安く提示して、後から追加費用を請求する金銭トラブルが起きる場合もありえます。
いずれにしても、価格が安すぎる業者には注意が必要です。

コンサルタントからアドバイスを受ける

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コンサルタントからアドバイスを受けると、見積もりをより正確に取れます。
見積書の内容を素人が正確に判断することは難しいです。
そのため、見積書の内容や価格などが適正かどうか、コンサルタントに依頼してアドバイスを受けた方が安心です。
ただし、コンサルタントの中にも施工業者と結託して詐欺を行う会社が存在します。
コンサルタント選びは慎重に行いましょう。

大規模修繕の見積書のチェックポイント

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大規模修繕の見積書をチェックする際は、価格や工事内容の内訳が詳細に記載されているか確認することが大事です。
価格や工事内容の内訳が詳細に記載されていないと、後から追加で費用を請求される恐れがあります。
見積書の項目に「一式」とまとめて記載されている場合は、内訳を細かく教えてもらうようにしましょう。
また、内訳を確認する場合は口頭ではなく書面に残してもらうことも大事です。
口頭のみでは後から撤回することも可能なため、見積書に内容を細かく記載してもらいましょう。
見積書の内容でチェックしておきたいポイントは以下の3つです。

・材料の詳細が記載されている
・単位がきちんと記載されている
・数量や単位が正しく記載されている

例えば、使用する塗料のメーカーや品番が記載されていないと、施工時にグレードの低い商品で塗装される場合があります。
また、数量や単位が間違いなく記載されているかどうかも重要です。
施工面積に対して使用する材料や建材の数量は適切かどうか、相見積もりの際に複数社の内容を比較すると良いでしょう。

大規模修繕の見積もり価格を抑える方法

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大規模修繕の見積もり価格を抑える方法は以下の2つがあります。

・定期的に建物のメンテナンスを行う
・自社施工する業者に依頼する

2つの方法を以下でさらに詳しく説明します。

定期的に建物の点検やメンテナンスを行う

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定期的に建物の点検やメンテナンスを行うことで、破損や劣化を防いで工事費用が抑えられます。
小さな破損箇所でも長く放置すれば大掛かりな修繕が必要になるケースもあります。
大規模修繕の間にも、定期的に建物の細かなメンテナンスを行うようにしましょう。

自社施工する業者に依頼する

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大規模修繕は自社施工する業者に依頼すれば、中間マージンがかからず見積もり価格が抑えられます。
反対に大手ハウスメーカーや仲介業者に依頼する場合、中間マージンがかかる分、見積もり価格も高額になりがちです。
実績のある大手の会社は安心して依頼できるというメリットがあります。
しかし、自社施工の業者でも実績が豊富な会社も存在します。
業者選びをしっかりと行い、費用を安く抑えられる自社施工の会社に依頼しましょう。

大規模修繕を成功させるためには見積もりを正しく行おう

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大規模修繕を成功させるためには、正確な見積もりが欠かせません。
見積もりを正しく行うためには、今回解説した見積もりの流れを押さえておくことが大事です。
また、見積もりを正しく取るためには、優良業者へ依頼することも重要なポイントです。
優良業者に見積もりを依頼して、大規模修繕を成功させましょう。

大規模修繕に必要な費用を知りたい場合は「大規模修繕にかかる費用はどれくらい?価格を安く抑えるコツも詳しく紹介!」の記事も確認してみてください。