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2021.05.01

マンションの大規模修繕に追加費用がかかる理由とは?対処法も紹介!

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「マンションの大規模修繕に追加費用がかかる理由が知りたい」
「マンションの大規模修繕に追加費用がかかる場合の対処法が知りたい」
大規模修繕の際、追加費用がかかるのではと不安に思っている方も多いでしょう。
実は、マンションの大規模修繕に追加費用がかかるケースは少なくありません。
想定外の追加費用は大きなトラブルに繋がる恐れもあるため、できるだけ対処法を心得ておきたいところです。
今回はマンションの大規模修繕における追加費用について以下のポイントを解説していきます。

・マンションの大規模修繕で追加費用が請求される理由
・マンションの大規模修繕で追加費用が発生する事例
・マンションの大規模修繕で追加費用を請求されたときの対処法
・マンションの大規模修繕で追加費用をできるだけ抑える方法
・マンションの大規模修繕で優良業者を見分ける方法

大規模修繕を検討している方はぜひこちらの記事を参考にして、追加費用の問題に備えておきましょう。

マンションの大規模修繕で追加費用が請求される理由

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マンションの大規模修繕で追加費用が請求される理由は、建物調査や見積もりの際には見つけられなかった細かな破損や不具合が施工時に判明するからです。
大規模修繕では施工前に建物調査を行い、マンションの状況や修繕箇所を把握します。
しかし、死角になって見えない部分や調査不足により見つけられなかった修繕箇所が施工時に判明するケースがあり、追加費用が発生します。
どれだけ優良な業者に依頼しても、追加費用の発生が避けられないケースもあるでしょう。
マンション管理センターが行った調査では、大規模修繕の際に約半数の工事で追加費用が発生したという報告もされています。

表1:実数精算契約の精算の傾向
(実数精算を扱っている48社を対象とし単一回答)

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引用:マンションの大規模修繕工事における工事中の変動要素の取り扱いに関する調査結果

大規模修繕を検討している場合は、追加費用の発生をあらかじめ想定しておく必要があるといえます。

マンションの大規模修繕で追加費用が発生する事例

マンション 大規模修繕期間17

マンションの大規模修繕で追加費用が発生する具体的な事例として、以下の4つが挙げられます。

・タイルの必要枚数が増えた
・内部の劣化が激しい箇所が多かった
・足場の設置が難しかった
・災害が発生して破損箇所が増えた

上記の事例を確認しておくと、実際に大規模修繕を行う際、ある程度の追加費用を想定できます。
以下にて事例の内容を1つずつ解説していきましょう。

タイルの必要枚数が想定していたよりも多くなった

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追加費用が発生する事例に、タイルの必要枚数が想定していた数よりも多くなった場合があります。
外壁タイルの修繕にかかる費用は「実数精算方式」で計算される場合が多いです。
「実数精算方式」は、実際にタイルの張り替えや補修を行う際に、必要な枚数に基づいて費用が算出される計算方法です。
外壁タイルは、着工して足場を設置してみないと実際に必要な枚数がわかりません。
そのため、外壁タイルの費用は目視で確認する見積もり段階よりも追加で必要になるケースが多くなります。

配管やエレベーターなどの内部の劣化が激しかった

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配管やエレベーターなどの内部の劣化が激しかった場合も、追加費用が発生するケースとなります。
配管やエレベーターなどの内部の劣化は、工事を施工してから解体してみないと正確に診断できません。
そのため、見積もりの段階では築年数や使用状況からおおよその修繕費用を計算します。
しかし劣化が激しく、今後、問題が生じる可能性があると判断されると、配管の交換やエレベーターの大規模な修繕が必要となって追加費用が発生します。

足場の設置が想定していたよりも難しかった

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足場の設置が想定していたよりも難しかった場合も、追加費用が発生します。
足場の設置予定の場所が想定していたよりも狭かったり環境が悪かったりすることで、業者の手間が増えてしまうと追加の作業費がかかります。
足場も着工してみないと、設置のしやすさや施工可能かなどを正確に判断できません。
また、足場の設置が難しく、他の方法での施工を行ったり施工期間が延長したりすると追加費用が必要になります。

災害が発生して破損箇所が増えた

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大規模修繕中に台風や地震などの災害が発生して破損箇所が増えてしまう場合も、費用の追加を想定しておきましょう。
台風や災害によって破損箇所が増えてしまうと、修繕費用が追加で必要になります。
災害による追加費用は、保険の適用も視野に入れて業者に相談してみると良いでしょう。

マンションの大規模修繕で追加費用を請求されたときの対処法

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追加費用を請求されたときのために、予備の修繕費用を確保しておくといざというときに対処しやすくなるでしょう。
予備の費用は見積額の5~10%ほど用意しておくと安心できるでしょう。
しかし、築年数が古かったり、劣化が激しかったりするとさらに追加費用が必要な場合もあります。
建物の状況を踏まえた上で、追加費用が発生することを視野に入れて大規模修繕計画を立てたり、業者に相談したりしましょう。

マンションの大規模修繕で追加費用をできるだけ抑える方法

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マンションの大規模修繕で追加費用をできるだけ抑える方法としては、以下の3つが挙げられます。

・建物を定期的にメンテナンスする
・管理会社に丸投げしないようにする
・優良業者に施工を依頼する
追加費用だけでなく、修繕費用自体も抑えられる可能性があるため、上記の方法をしっかりと確認しておきましょう。
それぞれの方法を、以下で詳しく説明します。

マンションを定期的にメンテナンスしておく

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追加費用をできるだけ抑える方法として、マンションの定期的なメンテナンスが挙げられます。
マンションを定期的にメンテナンスしておくことで、追加費用が発生するような破損や不具合を減らせる可能性があります。
特に、外壁タイルや内部の破損などといった追加費用が発生しやすい箇所を重点的にメンテナンスすると良いでしょう。
ただし、高所での作業が必要だったり、素人が補修して悪化したりする場合は専門業者に依頼することをおすすめします。

管理会社に丸投げしないようにする

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追加費用をできるだけ抑えるには、管理会社に丸投げしないことが大切です。
管理会社はマンションオーナーに代わって雑務をこなしてくれるありがたい存在といえます。
ただし、マンションのことをよく理解しているため、安心して大規模修繕を丸投げしてしまいがちです。
しかし、施工会社と手を組んで高い中間マージンを加えた見積もりを出す管理会社も中には存在します。
素人では大規模修繕の費用相場や見積もり内容などを正しく判断することは難しいため、請求された金額が正当かを見極められません。
大規模修繕の際は管理会社にすべてを丸投げせずに、特に業者選びの際は相談や提案を行っていくことをおすすめします。

優良業者に施工を依頼する

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工事を優良業者へ依頼すれば、施工不良や詐欺を防ぎ追加費用を抑えられるでしょう。
悪徳業者の場合、見積もり時に安く提示して契約を取り、施工してから追加費用を請求しようとする場合があります。
その結果、工事の追加費用が多くかかってしまうのです。
特に価格の安さや大幅な値引きを前面に出している業者には注意が必要です。

マンションの大規模修繕で優良業者を見分ける方法

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マンションの大規模修繕で優良業者を見分けるには、以下のポイントを押さえた上で業者を選定しましょう。

・施工実績が豊富か確認する
・現場監督の人柄をチェックする
・アフターサービスをチェックする

上記のポイントを参考にして、業者選びを行い工事の失敗を防ぎましょう。
以下にて、それぞれのポイントを解説します。

施工実績が豊富か確認する

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1つ目のポイントは、施工実績が豊富か確認することです。
特に、マンションの大規模修繕工事の施工実績が豊富か確認しましょう。
施工実績が豊富な業者は技術力が高いだけでなく、依頼主との関係も良好といえます。
依頼主との関係が良好な業者は、トラブルに繋がりやすい追加費用に関してもしっかりと話し合ってお互いが納得できるように対応してくれます。
また、技術力が高い業者だと建物調査での不備の発生を減らせるでしょう。
業者のホームページで施工実績を確認してみましょう。

現場監督の人柄をチェックする

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現場監督の人柄をチェックすることも、優良業者を選ぶ際のおすすめの方法です。
現場監督が説明会や相談などの際にコミュニケーションをきちんと取ってくれるか確認しましょう。
素人であるマンションオーナーが安心できるように、親身になって対応してくれる職人がいる会社は優良業者といえます。
追加費用に関しての相談にもしっかりと答えてくれるでしょう。
また、工事や見積もりに関して丁寧に説明してくれるかもチェックしてください。
現場監督の人柄が良ければ、要望にもしっかりと対応してくれる業者である可能性が高いといえます。

アフターサービスが整っているかチェックする

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アフターサービスが整っている会社も優良業者です。
アフターサービスや保証が整っている業者は施工不良が少ない優良業者といえます。
言い換えれば、自社の技術力に自信があるということです。
アフターサービスには、主に業者独自の保証と瑕疵保険の2つがあります。
瑕疵保険は、施工後に耐震構造や防水機能、給排水設備などで本来建物にあるはずの機能が損なわれている場合に補償を受けられます。
被保険者は施工業者であり、瑕疵が認められた際に依頼主から業者または保険者へ保険金の請求ができます。
また、瑕疵保険は第三者機関によって認められた優良業者のみ加入できる保険です。
業者が瑕疵保険に加入しているかどうかも確認してみましょう。

マンションの大規模修繕の追加費用は優良業者に依頼して抑えよう

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マンションの大規模修繕において、追加費用を請求されるケースは少なくありません。
できるだけ追加費用を抑えるためにも、大規模修繕は優良業者へ依頼することが大切です。
ぜひ今回の業者選びの方法を参考にして、大規模修繕は優良業者に依頼して工事の追加費用を抑えましょう。

大規模修繕に必要な費用を知りたい場合は「大規模修繕にかかる費用はどれくらい?価格を安く抑えるコツも詳しく紹介!」の記事も確認してみてください。