工場の外壁塗装はタイミングが重要!得られるメリットとは?

工場で働いていると、経年劣化を目にすることも多いでしょう。劣化症状が出始めるとさまざまなリスクが発生するため、早めに対処することが重要です。

しかし、実施するべきタイミングかどうかがわからず、外壁塗装の依頼をためらうケースも少なくありません。コスパの良い外壁塗装をしてもらうためには、最適なタイミングや相場の把握は大切です。

そこで今回は、工場の外壁塗装の相場と最適なタイミングを解説します。塗装することで得られるメリットも解説するため、気になる人は参考にしてください。

1.工場の外壁塗装を実施するべきタイミング

工場の外壁塗装を実施するべきタイミングには、以下の3つがあります。

  • 汚れや傷が気になるとき
  • 防水や断熱などの機能を付加したいとき
  • 塗料が耐用年数を迎えたとき

それぞれのタイミングについて解説します。

■汚れや傷が気になるとき
汚れや傷・カビ・剥がれなど、塗装の劣化症状が見られたときは、外壁塗装を検討するタイミングです。劣化症状が表れているということは、建物を守る機能が低下していることに繋がります。建物に被害がおよぶ前に再塗装することがおすすめです。

■防水や断熱などの機能を付加したいとき
工場塗装に防水や断熱などの機能を追加したくなった場合は、外壁塗装を行いましょう。防水や断熱といった機能を付加することで、建物の安全性を高めることができます

それぞれの機能による効果は以下の通りです。

防水 雨漏りや建物の劣化を防ぐ
建物の寿命を伸ばす
断熱 工場内を快適な温度に保つ
光熱費の節約になる

■塗料が耐用年数を迎えたとき
塗料が耐用年数を迎えるころには、塗装の劣化が目立ちやすくなります。色が褪せて剥がれてくるときは、早めにメンテナンスの準備を始めましょう。

耐用年数は塗料ごとに異なります。塗料の種類と耐用年数、特徴を以下の表にまとめました。

塗料の種類:アクリル塗料
耐用年数 4~7年
特徴 価格が安く色が豊富。柔軟性・耐久性が低い。近年は使用が減少している。
塗料の種類:ウレタン塗料
耐用年数 6~10年
特徴 価格が安価な割に耐久性が高めで、高級感のある艶感が特徴。傷が付きにくく、柔軟性・密着性が高い。
塗料の種類:シリコン塗料
耐用年数 8~13年
特徴 汚れや色褪せ、熱に強く高性能。耐久性が高くコスパに優れる。最もスタンダードな塗料。
塗料の種類:遮熱塗料
耐用年数 15~20年
特徴 環境問題に配慮した次世代塗料。太陽熱を遮断して室内温度を下げる。建物の耐久性を上げ、光熱費節約の効果がある。
塗料の種類:フッ素塗料
耐用年数 15~20年
特徴 耐久性が高く耐用年数も長い。メンテナンス回数を少なくしたい大規模建築物や橋などに使用されることが多い。

2.工場の外壁塗装の費用や期間を解説

業者に外壁塗装の依頼を検討するとき、費用や作業に要する施工期間の目安を把握することが重要です。あらかじめ費用や施工期間を把握しておくと、業者への依頼もスムーズに行うことができるでしょう。

ここでは、工場の外壁塗装における大まかな費用や期間を解説します。

2-1.外壁塗装の費用相場

工場の外壁塗装の費用相場は、塗料の種類や工場の規模によって大きく変わるため、数十万円~数千万円と幅があります

一般的に耐用年数が長いほど費用も高くなります。安価な塗料の場合、一回の費用は少ない場合でも頻繁なメンテナンスが必要となるため、トータルのコストも考慮して塗料を選びましょう。

100坪(360平方メートル)の工場の外壁塗装をした場合における塗料別費用の比較を、以下の表にまとめました。

塗料の種類:アクリル塗料
耐用年数 4~7年
金額(目安) ¥1,000,000
塗料の種類:ウレタン塗料
耐用年数 6~10年
金額(目安) ¥1,750,000
塗料の種類:シリコン塗料
耐用年数 8~13年
金額(目安) ¥2,020,000
塗料の種類:遮熱塗料
耐用年数 15~20年
金額(目安) ¥2,020,000
塗料の種類:フッ素塗料
耐用年数 15~20年
金額(目安) ¥2,380,000

遮熱塗料は、ほぼ同価格であるシリコン塗料より耐用年数が長く、耐用年数がほぼ同じであるフッ素系塗料よりコストも安くなっています。耐用年数において、遮熱塗料は費用対効果が高いといえるでしょう。

2-2.期間は1~2ヶ月

工場における外壁塗装の工期は工場の広さにもよりますが、一般的には1~2ヶ月がほとんどです。塗る範囲が広く、塗装の難易度が高いほど工期も長くなります。

工場における外壁塗装は、一般住宅と比較して窓など凹凸や障害物が少ないため、塗りやすいことが特徴です。小さな工場であれば半年程度の工事で済むケースもあります。

3.工場の外壁塗装で得られる4つのメリット

工場の外壁塗装には高額の費用がかかることもあり、必要であることはわかっていても先延ばしにするケースが多く見られます。しかし、工場の再塗装で得られるメリットは多く存在するため、積極的に行うことをおすすめします。

最後に、工場における外壁塗装のメリットを4つ解説します。

3-1.資産価値が維持できる

建物は、降り注ぐ紫外線や風雨・埃などのダメージから、塗膜によって守られています。塗装が劣化してダメージを直接受けてしまうと、建物自体の価値が下がることに繋がりかねません。

メンテナンスを怠ると劣化が悪化してしまい、修繕も大掛かりなものとなります。そういった事態を防ぐためにも、定期的なメンテナンスは重要です。定期的なメンテナンスによって外壁を良好な状態に保つことで、建物の資産価値が維持できます。結果として工場の生産効率もアップし、さらなる価値の向上も期待できるでしょう。

3-2.企業価値が向上する

非常に価値のあるものを生み出している工場であっても、塗装が剥げてボロボロの外観では信頼性に欠け、好印象も持たれにくくなります。

見た目がきれいな工場は、信用度を高め企業の価値を高くします。断熱効果のある塗料を使用して、環境問題に取り組む企業であるとアピールすることも、企業価値を高めるひとつの方法です。

また、遮音性の向上で近隣からの印象も良くなり、トラブルが回避できる可能性も高まります。見た目がきれいな工場で働くことで従業員のモチベーションも上がりやすくなるため、企業の価値や評判も良くなるでしょう

3-3.環境改善に繋がる

外壁塗装には、工場内の環境を大きく改善できるメリットがあります。気密性が高くエアコンも効かない工場内は、従業員にとって過酷な労働環境です。

そういった労働環境になってしまう背景には、外壁の劣化が挙げられます。外壁が劣化することで塗膜の効果がなくなり、室内の温度も調整しにくくなるため、外壁塗装は非常に重要です。

雨漏りで商品や機械が濡れたり、濡れた床で滑ったりするたびに、従業員のモチベーションも下がってしまうでしょう。従業員が最大限の力を発揮して働くためにも、外壁には気を遣いましょう。

3-4.労災を防ぐことができる

劣化した外壁は、建物自体の老朽化や工場内における安全性の低下に繋がります。雨漏りで滑りやすくなった床は転倒の原因となるだけでなく、雨漏りする場所を避けてものを置くことで整理整頓もされにくくなるため、事故の元となるでしょう。

しっかりと整理整頓がされていれば、この場所を汚してはいけないという考えも生まれるため、従業員に美化意識を持たせることにも繋がります

また、暑さ寒さが厳しい劣悪な作業現場では、従業員の健康にも影響が出てしまいます。体調不良のまま勤務してしまうと、事故が起こる可能性もあります。断熱塗料や防水性の塗料で塗装をして環境を整え、労災の防止に繋げましょう。

まとめ

ここまで、工場の外壁塗装の相場と最適なタイミングや、塗装することで得られるメリットについて解説しました。

工場の外壁塗装は、タイミングを見極めたうえで依頼することが重要です。また、使用する塗料によって金額が異なるため、相場の把握も必要となります。

外壁塗装を行うことで得られるメリットは多くあるため、実施する場合は早めの実施がおすすめです。この記事を参考にして、より良い環境を得られるようにしてください。

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